ひとりごと

煙草に関するあれこれ パイプフィクション

あっ!

パイプの灰が缶に溜まっている。

 

パイプスモーカーになった当初、缶に溜まったパイプの灰が、まったく臭くなかった事がとても不思議だったのを覚えている。

 

煙草の臭さがない。

 

煙草の灰は、本来、ほぼ無臭。臭くない。

 

世の中の多くの人が「煙草臭い」と思っている例のあの匂いは、実は紙の燃えた匂いなんです。

 

もう一度言います。「やだ、この人、煙草臭い」と思われる時の例の匂いって、煙草の臭さでは無くて、シガレットの紙の部分が燃えた匂いの臭さなんです。

 

シガレットの燃え残りのカスは、めちゃ臭いです。空き缶に入れておくシガレットの燃え残りは、めちゃ臭いです。あの嫌な匂いって、煙草じゃないんです。紙の燃えた嫌な匂いなんです。

 

煙草の灰って、ほぼ無臭なんです。これだけは言いたかった。

 

一般的に言われている「煙草臭い」は、「紙の燃えた匂い」であって、紙は燃やすとすごい匂って臭いです。煙草自体の灰は、ほぼ無臭です。これは、煙草が激しく誤解を受けている事の象徴的な事だと思います。「臭い匂い=ダメなもの」という人間の本能に刷り込まれている感覚があると思います。煙草が臭い=悪いという、レッテルが貼られてしまっていますが、こういうところに表れてしまうんです。

パイプを使っていた頃は、人間と煙草は仲良く共栄・共存していた気がします。シガレット文化によって、依存が拡がり、煙草文化は拡大しましたが、行き着くところまで行き着いて、煙草文化は衰退を辿ってしまいました。

シガレットの光と闇ですね。

シガレットを卒業出来て、パイプオンリーに移った人たちは、シガレットがいかに依存しやすいか、パイプがいかに依存を避けて、大切に喫うための面倒な手順がたくさん組み込まれているか、知っています。

パイプは、少し面倒だからこそ、良い。どこでも、いつでも、喫えてしまうシガレットは、依存に直結してしまうし、肺、つまり内臓で直にニコチンを摂取するわけですから、脳まで数秒で到達。そんな事を繰り返していたら、依存してしまうのは当たり前。

パイプは、ゆったりとニコチンを口腔から摂取します。だから、シガレットよりはるかにタバコとしては「強い」のに、パイプだけでは物足りず、パイプ喫煙後に、ニコチン補給のために、シガレットを喫う、という人さえいます。

 

シガレットも、口腔喫煙、「ふかし」にすれば良いのです。「ふかす」だけのシガレット喫煙は、私も数年に一回やります。

ふかすだけにすれば、シガレットだってそう悪いもんでもないと思うのですがどうでしょう。やはり、シガレットには、シガレットの得も言われぬ魅力というものがありますね。

ああ~。シガレットが喫いたくなってきた。