ひとりごと

煙草に関するあれこれ パイプフィクション

煙草は美味い

わし、「煙草は美味い」とわざわざ他人の前で言うからには、煙草に依存はしておらん。煙草にドロドロに依存しておったら、煙草を他人にお勧めするのも気が引けるからの。依存しとるヤツより、依存しとらん方がかっこよかろう。まあ、もうかっこつける年齢でもないが。さすがに85になったら、強い煙草喫えんわい。

 

もう1か月以上禁煙しておる。むろん、やめる気はない。

 

我慢すればするほど、次の一服が美味しいので、我慢していたら、もう1か月経っていた。

 

シガレット、つまりコンビニで売ってるあの箱に入ったヤツ。昔は、「もうマジ煙草やめたい」とかのたまう若造をよく見かけたものだ。やめたいってことは、デメリットの方が多いからやめたい、あるいは、負担がでかいからやめたということだ。メリットの方が大きかったら、ひとは止めたいとは思わぬ。依存させるように仕向けた商品開発をした企業のせいだから仕方ないが。

 

 

国内人口の男性の8割が吸っておった時期の、煙草会社のビジネスの仕方は不味かった。とにかく依存させる方向でやっておったから。もう喫煙率は15%ほど。いや、もっと低下しているかもしれない。数年前の調査が行われておった時期で15%だから。たまに喫うだけ、の人もいるかもしれぬ。

習慣的に煙草を必要とする人が、そもそも全人口の1割程度なのだろうか。もしそうであるなら、もともと煙草は巨大産業にはならない小さな産業だったのかもしれぬ。

 

世界全体が、煙草はもう「卒業」して、アレを解禁していこうという流れを作っておるように思う。もし、メリケン全土で「娯楽でもOK,OK,レッツトライ」となった時には、ジャパンだって、メリケンに圧力をかけられて、「ジャパンも解禁していっぱい輸入しなさい。がははは」となるに決まっておる。食いもしないトウモロコシをたくさん輸入させられたりするんだから、それくらいの圧はいずれやれるはずである。

もう既に多国籍企業の研究と投資の対象となっておるのだから、もう先は読めているも同然だ。わしはため息を吐くよ。わし、アレにはまったく興味がないからの。

わしはな、そうなっても煙草を喫うぞ。周囲がアレを喫いだして「今時、タバコ!?こっちの方が健康に悪いくないよ?」とか、若造に言われても、わしは煙草がいいわい。煙草をわしから奪わんでくれ。

 

わしは、煙草がいいんじゃ。いいんじゃ。いいんじゃ。