ひとりごと

煙草に関するあれこれ パイプフィクション

SAメソッドは本当にアリなのか?

 

 SAメソッドというものが流行しているらしい。SAメソッドとは、塩をボウルやシャンク内に詰め込み、そこにアルコールを流すという清掃方法だ。

 SAメソッドを試してみたいが、かなり躊躇してしまう。

 私個人は、木に塩を使う、というのは、かなり怖いと感じてしまう。本来は、どんな分野でも、木工職人とかやっている人が木に塩を使うというのは、なかなかやらないのではないか。フツーに木に塩は禁忌なのではないだろうか・・・?

 

 塩が木の表面に浸潤して、それで汚れを取るという意味があるのだろうけれど、あれは、もうどうしようもない、廃棄するしかないようなパイプに使う技法なのではないだろうか。つまり、前の持ち主の匂いが臭過ぎて、何度リーミングしても、アルコールで洗ってもダメで、もう捨てるしかないとか、そういう時に仕方なく使うのがSAメソッドではないのだろうか。

 例えば、「新品で買って、30ボウルほど喫って、ブレイクインが終わったので、とりあえずSAメソッド」みたいにちょくちょくやってしまうと、かなり木を痛めて、パイプの寿命を縮めているのではないか。あるいは、気づかないところで、微妙な煙草の芳香が感じれなくなってしまうとかありそうで、なんかこわいのだ。(←憶測で言ってます)

 

 私は、ビンテージパイプを買う際は、「SAメソッドやったことあります?」と聞いてみる事にしている。個人的には、SAメソッドは最後の手段くらいにして欲しいと思っている。

 まあ、長年、木工職人をやっている人とかに、意見をいつか聞いてみたいと思う。パイプの清掃のために、木に塩を使うのはアリなのかどうか。