ひとりごと

このブログはパイプフィクションです

パイプの煙

煙草に火をつけるとな、煙になって、無くなっちゃうんだよ。

ああ、うめえっつってな。喫い終わったら、もう、それまであったはずの葉っぱは消えてなくなっちゃうんだ。

 

「なんだか、人生みたいですね」だって?

 

バカ言っちゃいけねえよ。

そんなこざかしいこと聞きたいんじゃねえんだよ。

 

煙草は、うまい。それで充分じゃねえか。

 

そうだろう?

 

そうだよ。

 

そういうことだよ。

消えてなくなるだけじゃねえんだ。確かに、美味かった。それでいいじゃねえか。

なあ?